リバロス ブレイドウィザード76ML
ステラSW4000HG
PEライン12ポンド&ナイロンリーダー12ポンド
岐阜県 某本流
2009年5月17日
AM 9:00
雨ときどき曇り
未計測
14℃

夜中に、けたたましい目覚まし時計の音で目を覚ました。
まだ半分寝ている頭の中でかっとうが始まる。
起きて釣りに行くべきか、このまま寝て、体に優しい休日を過ごすべきか…
耳を澄ますと、後者を擁護するかのように雨音がザーザーと聞こえる。

暗闇の中、手探りで携帯を探し当て、先週、レインボートラウトを釣り上げた本流の水位を確認する。釣りができない水位ではない、あとは濁りだが。こればっかりは川を見てみないとなんとも言えない。
こんなとき、流れの鱒釣りを教えてくれた先輩の言葉を思い出す。
「お前、人間サイドで考えるなよ」(有名ソルトウォーターアングラーの名言らしい)

確かにそうなのだ、結局は自分の頭の中での妄想でしかない。現地で本流に立ってみないと、釣れるか釣れないかなんて分からないのだ。

慌てて飛び起き釣りの支度をし、本流に車を走らせる。
現地に近付くにつれ、雨脚がどんどん強くなってきたが、迷わずアクセルを踏み込む。
本流に到着。
川の濁りを確認すると、なんとか釣りができる水色であった。
今も激しく雨が降り続いている。午前中が勝負であろう。
そのポイントをフローティングミノーで釣り下るが、アタリなし。
嫌な予感… ワンチェイスのみに終わった、長野県犀川でのゴールデンウィークの苦い経験が頭をよぎる。お願い、夢なら覚めて。
その後、何カ所かポイントをたたくも痛恨のノーバイト。

しかし、さらに次のポイントでドラマは待っていた。
濁りもさらに強くなり、見る限り、すでに誰一人本流に立っている釣り人はいない。
私も、もう半分は諦めモードであった。
だが、ロッドを置いたら負けだ!

シンキングミノーで底をコツコツと探っていく。ポイントも半ばを過ぎ、一番おいしそうな辺りにさしかかったときに、コンコンっとバイト。
シャープなあわせをくれる。『リバロス ブレイドウィザード76ML』とPEラインのタックルが、かすかなアタリも逃さず正確に手元へ伝えてくれた。
魚の突っ込みを幾度かかわし、なんとかネットに誘導。やや小ぶりであるが、奇麗な魚体のワイルドレインボーだ。

スケールでサイズを測ると、41cm。

喜び勇んで、流れの鱒釣りを教えてくれた先輩に電話すると、
「虹鱒は42cmからが大人なんだよ」と笑われてしまった。

なんと、今期3匹目の41cm。しかも同じ本流で。

さらなる大物を求めて、
本流鱒釣りは、ますますやめられない…